出羽三山のひとつ、月山(がっさん)。
標高1,984mの山頂まで続く稜線が、秋になると一面の黄金色に染まります。


今回は前日に天童へ宿泊し、翌朝から姥沢リフトを利用して山頂を目指す1泊2日の草紅葉・黄葉登山に行ってきました。
この記事では、姥沢リフトを利用したアクセス方法、登山にかかった時間、黄葉の見頃、混雑状況、月山神社本宮の参拝などについて、実際に訪れたときの体験をもとに紹介します。
この記事でわかること
- 東京から月山へのアクセス方法
- 姥沢リフトを使った登山ルートと所要時間
- 黄葉の見頃時期と、実際に見た黄葉の様子
- 月山神社本宮の参拝と撮影禁止について
- 当日の混雑状況と難易度の実感
月山とは
月山は、羽黒山・湯殿山とともに「出羽三山」を構成する山形県の霊峰で、日本百名山のひとつにも数えられています。古くから山岳信仰の対象とされ、山頂付近には月山神社本宮が鎮座しています。松尾芭蕉が「雲の峰幾つ崩れて月の山」と詠んだことでも知られる、歴史ある山です。

月山には複数の登山口がありますが、今回利用したのは西川町側の姥沢口(月山スキー場)です。
姥沢口には月山ペアリフトがあり、リフトを利用することで標高を一気に稼げます。山頂を目指すルートとして、日帰り登山にも利用されているコースです。
黄葉の見頃はいつ?
月山の黄葉(草紅葉)は、例年9月中旬〜10月中旬が見頃とされています。夏の高山植物のシーズンが終わると、稜線の草原が黄や紅に色づき、山全体が錦絵のような景色に変わります。


今回訪れたときは、ちょうど見頃のピークで、稜線一面が黄金色に染まっていました。天候にも恵まれ、黄葉と青空のコントラストが非常に印象的でした。
なお、月山公園線(月山周辺の県道)は例年10月中旬から冬季閉鎖になるため、黄葉シーズンの終盤に訪れる場合はアクセス可能な期間を事前に確認しておくと安心です。
アクセス:東京から月山へ
前泊:天童に宿泊
今回は登山前日に山形新幹線沿線の天童に宿泊し、翌朝から行動を開始する1泊2日のプランにしました。前泊先は最寄りの天童市内にあるホテルパールシティ天童です。ここからだと1時間程度で登山口までアクセスできます。


今回は時間に余裕があったため、登山前日に鮭川村曲川にある小杉の大杉にも立ち寄りました。
東京方面から月山へ向かう場合、当日の朝に移動して登山する方法もありますが、前日に天童周辺へ宿泊しておくことで、登山当日の朝の移動時間を短くできます。
新幹線+レンタカーで姥沢口へ
東京方面からは、東北新幹線・山形新幹線を利用して山形方面まで移動し、そこからレンタカーで姥沢登山口を目指しました。姥沢登山口には駐車場があり、今回も車でアクセスしています。
今回は姥沢(月山リフト)コースを選択
月山は下図の通り、複数の登山ルートが存在します。今回は一番楽な紫色の姥沢(月山リフト)コースを選択しました。リフトで草紅葉を眺めながら標高を獲得できるので、初心者にもやさしく月山の黄葉を楽しむことが出来ます。

北側にある黄色の月山八合目(羽黒口)コースも、初心者向けです。7月~9月の間は、鶴岡駅から毎日4往復バスが出ているので、公共交通機関のみでアクセス可能です。登山時間は往復5~6時間程を見ておくといいでしょう。
月山スキー場リフトで登る月山黄葉登山
今回の登山当日の行動をまとめると、以下のようになりました。
| 時刻 | アクション、場所 |
|---|---|
| 6:00過ぎ | 天童市内ホテルを出発 |
| 7:00過ぎ | 月山スキー場駐車場付近到着の渋滞 |
| 7:30頃 | 月山スキー場駐車場入り |
| 8:00前 | リフト待ちの列に並ぶ |
| 8:30頃 | リフトに搭乗 |
| 8:40頃 | リフト上駅着、登山開始 |
| 11:30頃 | 月山神社本宮 |
| 11:45頃 | 月山山頂着 |
| 12:00頃 | 下山開始 |
| 14:10頃 | リフト上駅着 |
| 14:30頃 | リフト下駅着 |
| 15:00頃 | 駐車場到着 |


朝一駐車場の混雑について
姥沢登山口までは車でアクセスできますが、今回訪れた日は朝7~8時頃でも駐車場入口で約15分の渋滞が発生していました。もっと早い時間に到着すれば渋滞を避けられた可能性はありますが、その場合はリフトの営業開始まで待つ時間が長くなります。
朝から登山する場合は、駐車場の混雑だけでなく、リフト待ちの時間も含めて到着時刻を考える必要があります。


月山ペアリフトで一気に標高を稼ぐ
姥沢登山口からは、月山ペアリフトを利用してリフト上駅まで上がりました。徒歩で登る場合と比べて標高を一気に稼げるため、山頂までの登山に体力を残せるのが大きなメリットです。
一方、黄葉シーズンはリフトも混雑します。
今回は8時前から列に並びましたが、リフト駅の建屋が見える程度の位置でした。それでもリフトに乗車するまで約30分かかりました。さらに後ろには長い列ができていたため、リフトを利用する場合は、できるだけ早めに行動したほうがよいと感じました。


リフト上駅から山頂までの登山道
姥沢コースは、リフト上駅から山頂まで片道約3.6km、コースタイムの目安は約4時間半(公式)です。稜線に出ると視界が開け、黄葉に彩られた草原と、条件が良ければ庄内平野や鳥海山の展望も楽しめます。


登山道を歩いていると、徐々に視界が開け、黄葉した草原が広がっていきます。
条件がよければ庄内平野や鳥海山などを望むこともできます。
今回実際に歩いた印象では、急峻な岩場を連続して登るようなコースではなく、初心者でも歩ける登山道だと感じました。
稜線上は風を遮るものが少なく、山頂付近では雪が残っていました。平地が暖かい時期でも、山頂では気温が大きく異なるため、防風・防寒対策は必須です。
月山神社本宮に到着
山頂付近には、石垣に囲まれた月山神社本宮が鎮座しています。社殿への参拝には参拝料が必要で、境内は写真・動画の撮影が禁止されています。そのため、この記事でも山頂・境内エリアの写真は掲載していません。御朱印や金剛杖への焼印も授かることができるとのことですが、今回は10月という時期もあり、神社は閉山していました。次回は御朱印もいただいてみたいと思います。
月山山頂はもう少し奥にある
月山の山頂は、標高1,984m。月山神社本宮のさらに先に山頂があります。
山頂付近には月山のプレートが設置された場所があり、山頂を確認できます。


当日の混雑状況
訪問時は黄葉シーズンのピークを過ぎていたこともあり、そこそこ混雑していました。
駐車場入口では約15分の渋滞が発生し、リフトも約30分待ちました。登山道そのものも、多くの登山者が歩いていました。黄葉の写真をじっくり撮りたい場合は、できるだけ早い時間帯から行動するほうが撮影しやすいでしょう。
※ここで紹介している混雑状況は、今回訪問した日の実体験です。毎年同じ混雑状況になるとは限りません。
月山登山のトイレ・設備
姥沢から山頂までのルートにはトイレがあります。今回確認した案内板では、トイレは以下の場所に設置されていました。登山開始前に駐車場やリフト駅でトイレを済ませておくと安心です。
- 姥沢駐車場
- 月山ペアリフト下駅
- 月山ペアリフト上駅
- 月山神社本宮

下山も姥沢リフトを利用
下山も往路と同じルートを利用しました。下山時の方が天気が良くなったので、ちょくちょく休憩しながら、写真撮影していました。黄葉シーズンは登山道を歩く人も多いため、写真を撮るときには周囲の登山者の通行を妨げないよう注意が必要です。
登山道を下ってリフト上駅へ戻り、再び月山ペアリフトに乗車しました。下りのリフトからも山の景色を眺められるため、登山道とは違った景色を楽しめます。
装備・持ち物チェックリスト
| カテゴリ | アイテム | 備考 |
|---|---|---|
| 靴 | トレッキングシューズ | 岩場や足元の悪い場所があるため、登山向けの靴がおすすめ |
| 服装 | 防風・防寒着 | 稜線は風が強く、山頂付近には雪が残っていました |
| 補給 | 水・行動食 | リフト上駅~山頂付近に売店はないため事前準備が必要 |
| その他 | 参拝料分の小銭 | 月山神社本宮の参拝に必要 |
特に注意したいのが防寒・雨対策です。秋の平地は比較的暖かくても、月山の稜線や山頂付近では気温が大きく下がることがあります。
費用まとめ
今回の旅行で実際にかかった費用は以下の通りです。
※交通費の内訳は利用したきっぷや区間によって異なります。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 新幹線・特急(東京〜仙台 往復) ※週末パスを使用(2026年現在販売終了) | 週末パス 8,880円 行きの新幹線自由席 4,510円 帰りのひたち指定席 2,900円 |
| 前泊(ホテルパールシティ天童) | 約9,000円 |
| レンタカー | 約15,000円 |
| 月山ペアリフト(往復) | 1,800円 |
| ガソリン代(仙台~月山往復) | 約5,000円 |
| 携帯食・ドリンク代 | 約1,500円 |
| 合計(概算) | 約48,700円 |
月山黄葉登山のポイント
最後に、今回の登山で感じたポイントをまとめます。
黄葉を見るなら時期選びが重要
月山の黄葉・草紅葉は、9月中旬から10月中旬頃が見頃です。今回訪れたときはちょうどピークに近く、稜線が黄金色に染まっていました。
混雑対策なら早朝から行動
今回は駐車場入口で約15分の渋滞があり、リフトも約30分待ちました。黄葉シーズンは混雑するため、早めに姥沢へ到着することが重要だと感じました。
秋でも防寒対策は必須
山頂付近には雪が残っており、稜線では風も強く感じました。紅葉を見る時期でも、平地の感覚で服装を決めないほうがよいでしょう。
リフト利用で効率よく登れる
月山ペアリフトを利用すると、登山開始地点の標高を一気に上げられます。今回も往復でリフトを利用し、山頂までの登山に体力を使うことができました。
まとめ:月山の黄葉は姥沢リフトで日帰り圏内
- 黄葉の見頃は9月中旬〜10月中旬。訪問時は稜線一面の黄金色でピークの状態だった
- 姥沢リフトを使えば、リフト上駅から山頂まで片道約3時間ちょい
- 登山難易度は初心者でも問題なく歩けるレベルだが、登山用のストックは欲しい。
- 山頂の月山神社本宮は参拝料が必要で境内撮影は禁止。御朱印も授かれるが、閉山していることもあるので、要事前確認。
- 黄葉シーズンはそれなりに混雑するため、早めの行動がおすすめ
前泊を組み込んだ1泊2日のプランにすることで、朝から余裕を持って行動でき、天候の変化にも対応しやすくなります。黄葉シーズンの月山は、東京から前泊込みでも十分狙える絶景登山です。
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